吉岡さんの弁護士日記

なにわ総合法律事務所の弁護士 吉岡 康博がつづる弁護士日記

私が危惧していること

大阪弁護士会の会報を見たところ、5月16日付けである弁護士が3か月間の業務停止という重い懲戒処分を受けていました。

もちろん、この弁護士が日弁連に不服申立てをして、処分内容が変わる可能性があるのですが、大阪弁護士会の判断の中味を見て、「またか」と思ってしまいました。
最近私が危惧していることなのですが、「広告会社」を名乗る業者が弁護士に近づき、「インターネット公告により集客をする」と言うのですが、実際は広告会社が「24時間無料相談」などと謳って、弁護士が処理できないほどの大量の顧客を集め、結果として人権救済どころか、依頼者に新たな損害を発生させてしまう事案が増えていることです。

この懲戒処分の事案は、債務整理の依頼者を獲得する広告なのですが、弁護士が対応のほとんどを広告会社に任せてしまうというものでした。
各々の依頼者について、どのような対応がなされたのかは認定されていませんが、大量の依頼者を1人の弁護士が処理することなど到底不可能であり、広告業者が丁寧な処理をしていたか非常に疑問です。

また、売上の大半は広告業者が持って行ってしまい、この弁護士の手元に残ったものから法律事務所運営の経費を控除すると赤字だったということです。

要するに、弁護士が広告会社に「食い物」にされてしまったということなのです。
このような広告業者と提携してしまった弁護士も、弁護士登録をした当初からこんなことをするつもりは毛頭なく、人権擁護と社会正義の実現に燃えていたはずです。
広告業者と出会った時から大きく歯車が狂ってしまいました。

もちろん、この法律事務所に依頼した人達も、元々多重債務で困っていたはずなのに、きちんとした処理がなされず、多重債務から逃れられなかったとすれば、大きな被害者です(最近では自己破産が相当な事案なのに、任意整理を選択させて、毎月の業者への分割払いに法律事務所が関与して大きな手数料収入をあげる一方、依頼者は自己破産に比べて大きな損失を被るといった被害も聞きます)。

このような状況が一刻も早くなくなることを願うのですが、最近もX(旧Twitter)やTikTokなどで同種の広告が出て来るのを見るにつけ、残念に思ってしまいます。

弁護士の逮捕について思うこと

ロマンス詐欺の被害金回収を謳って非弁業者に名義貸しをしていた弁護士が、5月29日、弁護士法違反の容疑で大阪地検特捜部に逮捕されました。

容疑の詳細は報道のとおりで、弁護士資格のない広告業者に弁護士の名義を貸していたというものです。
また、ロマンス詐欺の被害救済は非常に困難であるのに、そのことを十分に説明しないまま高額の着手金を請求していたことも問題になっています。
実際、この弁護士は、詐欺に使われた口座名義人の調査や仮想通貨のブロックチェーンについては調査するものの、ほとんどが被害回復につながっていなかったそうです。

弁護士が受領した着手金の多くは、広告業者の元に行っていたはずで、ある意味この弁護士は食い物にされていたわけで、被害者的な側面もあります。

実はかなり昔のことですが、過払金返還請求事案が多くなり始めていた時期に、私も同種の業者に提携を持ちかけられたことがあります。

「過払金の計算事務は全て当社がやる」
「当社の事務職員をなにわ総合法律事務所に置かせて欲しい。ダメなら同じビルの部屋を借りるので、なにわ総合法律事務所の事務員ということにしておいて欲しい」
「報酬は当社と分けることになる。比率は後日相談させて下さい」
「とにかく儲かります」

かなり甘い言葉だったのですが、弁護士法違反であることは明らかだったので、すぐに断りました。
私のケースは、友人の弁護士からの相談でした。友人に悪いなと思いながらの断りでした。
逮捕された弁護士も、きっと信頼できる人からの相談だったのだろうと想像します。
当時、問題意識を持てなかったのか、ここまで大きく問題になることはないと思ったのか。
同じ弁護士として非常に残念な気持ちです。

この弁護士については、大阪地検や大阪弁護士会が適切な処分をすると思いますが、二次被害を受けてしまった消費者の方々をどう救済していくかについては、弁護士会で考えて行かなければならない問題となっています。

悪質な買取業者にご注意下さい

中古の貴金属アクセサリーや時計、ブランドの鞄などを買い取ってくれる業者があります。

最近、悪質な買取業者に関する相談を受けました。
ブランドの鞄を複数、店舗に持ち込んだところ、「査定します」といって店舗の中(来店客が入れないところ)に持って行ってしまい、低い査定金額を言われます。

客が「もっと高いはずだ」「別の業者にも査定してもらうので返して下さい」と言っても、なんだかんだ言いながら、店舗内に持ち込んだ鞄を絶対に持ってこないのです。

数時間粘ったそうなのですが、その方は結局根負けしてしまい、納得いかない価格だったものの買取に応じてしまったということです。

査定は店頭でもできるはずです。

このような買取業者のところに行くときは、「中で査定してきます」と言われても絶対に応じないようにして下さい。そして、店員が鞄などを強引に店舗内に持って行くようであれば、断って店を出るようにして下さい。
店舗内でニセモノとすり替えられるようなことがあったとしても、消費者はなかなか証明することができず、泣き寝入りとなってしまいます。

良心的な店舗で、納得のできる金額で買い取ってもらうようにして下さい。

ロシア語能力検定を受けました

昨日はロシア語検定試験を受けました(受験会場は、大阪府社会福祉会館)。

思うところがあって、昨年からロシア語の勉強を始め、なかなか上達しなかったのですが、力試しに思い切って受験してみました。
一番下の4級だったのですが、私にとってはなかなか難しく、頭がショートして煙が出て来そうなくらい疲れました。

そこそこできたかなと思ったのですが、帰宅してよく考えてみるといっぱい間違っていたことに気付きました。
7月に合否発表があるのですが、合格したことを報告できたらいいな。

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小児がんチャリティマラソン

毎年5月に韓国のソウルで行われる小児がんチャリティマラソンという大会があります。

この大会、収益の全額を小児がん患者の保護者に寄付することを目的にしています。
日本でも収益の一部で車椅子を購入して寄付する大会などがありますが、収益の全てを寄付する大会というのは聞いたことがありません。

丁度10年前、ひょんなことからこの大会の主催者の1人である李先生と知り合うことになり、以後、毎年寄付をしながら大会を走っています。

今年は私が韓国で所属している光化門マラソンクラブがこの大会にペースメーカーを出すことになっていて、私もハーフマラソンを1時間50分で走るペースメーカーを担当しました。

赤のユニフォームを着て、黄色の風船を付けて走ります。

無事任務を達成して、ゴール後に記念撮影。

今回、李先生には大変お世話になり、お宅に泊めて頂いた上にご馳走になりました。
ご自宅の近所が漢江公園なので、大会前日は公園でお弁当を食べました。

南山やソウルタワーが見えます!

すごいご馳走です!

李先生、本当にありがとうございました!

ソウルマラソン完走しました

今年で11回目となるソウルマラソン、無事完走することができました。

サブフォー(4時間でフルマラソンを完走)のペースメーカーに応募したところ、大会事務局から選抜してもらえました。

背中には、私の韓国マラソンに対する思い入れを韓国語で書いたものを貼りました。

「日本から来たランナーです。韓国を愛する気持ちを込めて走ります」

韓国でのペースメーカーはこれで10回目。
韓国語で定期的にペースを伝え、周りのランナーを鼓舞しながら、最後まで気持ちを込めて走りました。

最後は、「一緒にゴールインしたい」と言ってくれたランナーと手をつないでゴールし、ゴール後は「あなたのおかげで目標を達成できました」と何人ものランナーから言われました。
ペースメーカー冥利に尽きます。

本当に素晴らしい体験をさせてもらったソウルマラソン。
来年も必ず戻ってきます!

債務整理の相談も受け付けています

コロナ禍の影響を受けて当事務所にも自己破産や任意整理の新規ご相談の連絡を頂いています。

大阪の法テラス事務所では法律相談を制限しているため、法テラスに連絡をしても法律相談が受けられないというお話しをお聞きしました。

当事務所では自己破産、任意整理、個人再生等の債務整理手続についても受け付けておりますので、お気軽にご相談下さい。

レバレッジ型ETNについて説明義務違反を認める判決を取りました

以前に私のブログで紹介していた、レバレッジ型ETNに関する説明義務違反を追及していた裁判で、説明義務違反を認める判決を取得しました!
(津地方裁判所伊勢支部令和元年11月28日判決)

この商品の問題点については、私の過去のブログをご覧下さい。
http://toushihigai-naniwa.jp/blog/2019/02/post-116.html

この商品は、元となる原油の指数が上昇傾向にあれば2倍の利益が取れるという点で短期的な投資には向いているのですが、長期的に保有すると、原油相場が上昇と下落を繰り返した結果、この商品の価格は下がり続けるという特性があります(裁判では「本件複利効果」という言葉で呼びました)。
世の常として相場は上がり下がりを繰り返しますので、私はこの商品は長期保有に向いていないと考えます。

判決は、「原指数が上昇と下落を繰り返す局面において、原指数の動きと指標の動きが乖離し、原指数が元の水準に戻ったとしても指標は戻らない(本件複利効果)ということまでが当然に推測できるとはいえず、また、原告が本件複利効果まで理解していることを窺わせる事情は存しない。投資者が、投資商品に関する投資期間や売却のタイミング等を検討するについては、原指数と指標の関係を十分理解することが必要であるといえ、特に本件複利効果については、投資期間や売却の時期を決めるについて重要な要素である」などとして、本件複利効果について説明義務があることを認めました。

一方でこの判決は、7割の過失相殺を行ったり、理解しがたい理由で一部の損害について因果関係を否定しているので、原告本人と協議した上で名古屋高裁に控訴をすることにしました。

控訴審でも引き続き頑張ります!

日本郵政がNHKに圧力

令和元年9月26日付毎日新聞で,かんぽ不正販売問題に関して日本郵政がNHKに圧力をかけていたことが報道されました。

ことの始まりはNHKが平成30年4月にクローズアップ現代でかんぽ不正販売問題を取り上げ,続編を放送するためにNHK製作現場がツイッターで情報提供の動画を投稿したというもので,日本郵政は「犯罪的営業を組織ぐるみでやっている印象を与える」などと言ってNHK側に動画の削除を求めたという事件です。

問題なのは,クローズアップ現代放送後の平成30年6月にかんぽ生命が部長級幹部による社内会議を開き,かんぽ生命の契約について多数の苦情があったことが判明しているのに,日本郵政の経営陣は「現場の一部社員の暴走」と捉えて重要視しないまま,NHKに圧力をかけたものです。

通常,クローズアップ現代で不正販売が取り上げられたら,日本郵政の経営陣としては社内調査を徹底的に行うべきですが,同経営陣にそのような発想はなかったようです。

NHK側に圧力をかけた経営陣が今も日本郵政側に残っています。
金融庁と総務省はかんぽに対して報告命令発出や立入り検査を行っていますが,消費者目線での改革はほど遠いのではないかと思っています。

以下,報道記事に基づいてこの件に関する時系列をまとめてみました。
遅くとも日本郵政の経営陣は6月中に調査をして早急に謝罪すべきたったことは明らかで,経営陣も含めた会社ぐるみだったと言われても仕方がない流れになっています。

H30.4.24 NHKクロ現がかんぽ不正販売問題を取り上げる。

H30.6   かんぽ生命幹部による社内会議で多数の苦情があったことが判明。

H30.7.7  NHK製作現場がツイッターに情報提供を呼びかける動画を投稿。
H30.7.10 NHK製作現場が再度動画投稿。
H30.7.11 日本郵政がNHK上田会長宛に動画の削除を申し入れ。「犯罪的営業を組織ぐるみでやっている印象を与える」とのこと。
このころ NHK番組幹部が郵政に出向き「番組制作と経営は分離し、会長は番組制作に関与しない」と説明。
H30.8.2  日本郵政が「最終責任者が会長であることは明らか。NHKでガバナンスが全く利いていないことの表れ」と主張し、説明を求める文書を上田会長に送付。
このころ 郵政が続編の取材を断る。
 NHKが8月上旬に続編延期を決め,動画2本を削除。

H30.10.5 郵政がNHK経営委に「ガバナンス体制の検証」などを求める文書を送付。
H30.10.23 NHK経営委が上田会長を厳重注意。郵政側に「会長に厳しく伝え、注意した」とする文書を送付。
H30.11.6 上田会長が郵政に事実上謝罪する文書を届けさせる。内容はH30.7の番組幹部の発言について「明らかに説明が不十分。誠に遺憾」というもの。

R1.6.ころ かんぽの不正販売に関する報道が相次ぐ。

R1.7.31  郵政グループ三社の社長が記者会見で不正販売を謝罪。ただし「経営陣はR1.6ころまで重大な問題と意識していなかった」とのこと。
R1.7.31 NHKがクロ現で続編を放送。

隠岐の島ウルトラマラソン入賞!

毎年6月第3日曜に行われる隠岐の島ウルトラマラソン、今年も海を渡って走って来ました。

前日(土)に伊丹空港に行くと強風のため何と飛行機が欠航(涙)
しかし、JTBさんの素早い手配のお陰でバス→高速船を乗り継いで、雨の中何とか隠岐の島に着くことができました。

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この日は早く寝て翌日は午前3時に起きて朝食を摂り、着替えてマラソンの準備に取りかかります。

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スタート直前はまだ薄暗かったです。
ラン友さんと記念撮影。
これから100キロの長旅に出掛けます。

去年は終盤に失速し、総合9位であと一歩というところで入賞を逃がしてしまいました。
今年は前半から飛ばさず、イーブンペースを心掛けました。

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30キロくらいまでは体が重くてしんどかったのですが、それ以後は少しずつ余裕が出てきて淡々と隠岐の島の山の中を攻略していきました。

マラソン中はほとんど食事を摂っていません。
ポケットに入れたジェルの他は数キロおきにあるエイドでコーラ、飴、食塩を口に入れてひたすら走り続けます。

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60キロ過ぎからずっと6位を走っていたのですが、終盤1人を抜いて5位に上がりそのまま失速せずにゴールすることができました。

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ゴール後はヘロヘロだった中でNHK島根放送局のインタビューを受けました!

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そして総合5位入賞、年代別3位入賞!

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とにかく、とにかくこれが欲しかったんです!

完走後はシャワーを浴び、今年からプロに転向した川内優輝選手と記念撮影をするこができました。

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過去2年、終盤で悔しい思いをし続けてきたので、今年は最高の隠岐の島ウルトラマラソンになりました!

プロフィール

吉岡康博写真

吉岡 康博(よしおか やすひろ)
大阪弁護士会所属

なにわ総合法律事務所
〒541-0053
大阪市中央区本町1-5-6 山甚ビル4階
TEL:06-4705-0325
FAX:06-4705-0328

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