『私はできる』『自分は若い』
私が購読しているランニング雑誌に,「ランニングマガジン・クリール」というのがあります。
今月号にエチオピアのマラソンランナーで「皇帝」と言われているハイレ・ゲブレセラシエのインタビューが載っていて,心を打たれたので少し紹介します。
ハイレ選手は,若くして中距離の選手として活躍したほか,マラソンランナーとしても大活躍で,世界で初めて2時間3分台の記録を出したことでも有名です。また,祖国エチオピアでは起業者としても成功しており,ランニングにビジネスに多忙な日々を送っています。
39歳といえば,普通はこれからが働き盛り,脂がのってくるというような年齢ですが,陸上競技の世界では,数年前に引退していたとしてもおかしくありません。
しかしハイレ選手は,先日も福岡国際マラソンに出場したりと(残念ながら途中で足の痛みが出て棄権してしまいましたが。),年齢を感じさせない活躍振りです。
ハイレ選手の言葉はこうです。
「もし,あなたが自分は年をとったと思えば,その瞬間にあなたは年をとります。人々は,肉体から老いるのではなく,メンタルから老いていくのです。もちろん,顔にしわができたり,髪が白くなったり肉体的な変化は出てきます。でも,本当に老いを生み出すのは,心であり,言葉なのです。もしあなたが年齢を意識し,『年をとった』と言葉にすれば,それが老いの始まりとなります。だから,いつも私が世界のあちこちで人々にアドバイスするのは,『私はできる』『自分は若い』と言いなさい,ということです。」
年齢とともに実績を積み重ねたハイレ選手だけに,本当に重みのある言葉です。
私もそろそろいい歳になってきましたが,「自分は若い」と言い聞かせて,引き続き色んなことにチャレンジしたいと思います。
投稿者 吉岡 康博 | 2013年1月29日 20:15