吉岡さんの弁護士日記

なにわ総合法律事務所の弁護士 吉岡 康博がつづる弁護士日記

別府大分毎日マラソン参加しました(4)

頑張って気力を振り絞りながら走ったのですが,30キロを過ぎた辺りから力が出なくなりました。

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すごいタイムの落ち方です。

原因が分からないのですが,指先が痺れてきて,意識も少しずつ薄れてきます。
これまでにもフルマラソンの後半でバテて疲れが出たことは経験したのですが,それとは違うしんどさです。

35キロ付近で妻が待っていてくれて,大声を掛けてくれたのですが,私は全く気づくことができませんでした。

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37キロからは,キロ6分台。ジョギングペースです。
後ろからどんどん選手に抜かされるのを惨めに思いながらも,どうすることもできません。
薄れゆく意識の中で,「絶対完走してやる。完走記念タオルを必ずもらって帰ってやる。」ということだけを考えて走っていました。

40キロを過ぎた辺りで,両足がひどい痙攣に襲われました。
痺れたり,つったりするのとは違い,痙攣で両足がガクガクするので,つまづいて転んでしまいました。
必死に立とうと思うのですが,なかなか立てません。

周りから「大丈夫ですか!」とか走っている選手から「棄権した方がいいぞ。棄権しなさい。」という声が飛びます。

何度か転んで,手や顔をすりむいたのは覚えているのですが,その後,立ち上がって足をもつらせながら走ったようです。

その後はほとんど記憶がありません。
ただ,薄れゆく意識の中で,何度か足がもつれて転んだのを覚えています。

気づいたら競技場のトラックまで来ていたのですが,審判員の方が私に対して大声を出しているのが聞こえて,大きく転んだところで私の記憶は途絶えています。

目が覚めたら競技場内の医務室に横たわっていました。
私の横には妻が心配そうな顔をして立っており,血圧を測られたり,靴を脱がされたりしました。
しかも,私の体を見ると,完走記念タオルが2枚掛けられています。
寒かったので,医務室の方が2枚掛けてくれたんだろうか。

結局,脱水症状から来るナトリウム不足や低血糖で痙攣や意識喪失をしてしまったようで,医務室で少し休んで体をさすってもらい,お湯やスポーツドリンクをもらうと,立ち上がれるようになりました。

競技場スタンドの出口近くにある階段に座って少し休憩をしていると,完走した人たちが肩に記念タオルを掛けて,嬉しそうに話しをしているのが見えました。

それを見て,ゴールラインを越えていないことに気づき,ハッとしました。
慌てて,妻に「僕,そういえば完走してない。」と言うと,妻は,「もういいよ。十分頑張ったよ。」「タオルももらったし,これで完走したことにしとこうよ。」と言って,私を慰めてくれました。
その言葉で,私が完走できなかったことを悟りました。

結局,妻に荷物を取りに行ってもらい,大分駅行きのバスに乗って,そのまま大分空港へ向かいました。

私が胸を躍らせて参加した別府大分毎日マラソンは終わってしまいました。

投稿者 吉岡 康博 | 2011年2月13日 21:46

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吉岡 康博(よしおか やすひろ)
大阪弁護士会所属

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