熊本に来ています
ただいま熊本に来ています。
今日と明日,熊本市内で開催される全国証券問題研究会に参加するためです。
今日は,少し前まで最高裁判所の判事をされていた弁護士の才口千晴先生の講演がありました。
どのようなお話をしていただけるのか,とても楽しみにしていたのですが,法曹として非常に勉強になるお話から最高裁判所時代の裏話まで,興味深く聞かせていただきました。
その中でも,「法曹の仕事は究極の価値の追求」ということを言われたことに,深い感動を覚えました。
自分たち法曹は,立場は違えど,それぞれの価値を究極まで探求してこそ,自分たちに価値が生まれるんだと。
忙しい中で日々の仕事に忙殺されがちですが,まずは自分の立ち位置をもう一度確認しなければならないなと思いました。
また,才口先生のお話で面白かったのは,通勤中に歩きながら歌を歌われていたことです。
最高裁に勤務し始めた最初のころは,森田健作の歌を軽快に歌われていたそうですが,そのうち最高裁での激務が続くと,「若者たち」という歌に変わり(だのに?,なぜ?,歯を食いしばり?,君は行くのか?,そんなにしてまで?)という歌に変わったそうです。
最高裁判所判事の仕事は想像を絶するほどの激務だそうです。
もっとも,退官前になると,才口先生の口から出る歌は,石原裕次郎の「わが人生に悔いなし」に変わっていったそうです。
私も才口先生には遠く及びませんが,一弁護士としてこれからも精一杯頑張っていきたいと思います。
投稿者 吉岡 康博 | 2010年2月26日 18:11