吉岡さんの弁護士日記

なにわ総合法律事務所の弁護士 吉岡 康博がつづる弁護士日記

名古屋へ行ってきました

今日は日曜でしたが,仕事で名古屋へ行ってきました。

以前紹介した大和都市管財弁護団事件が全て一段落したので,弁護団でこれまでの軌跡を本にして出版しようということになり,そのための会議が名古屋であったので,出席してきました。

なぜ名古屋かというと,弁護団は東京,名古屋,大阪でそれぞれ結成されていて,真ん中の名古屋が一番集まりやすいからなのです。
これまでの国賠訴訟の間にも,数えられないほど名古屋へ行きました(ただし,名古屋駅と会議が行われる丸の内の事務所とを往復しているだけなので,名古屋に関する知識は全く増えません。)。

今回の本では,やはり,昨年高裁で勝訴した国賠訴訟事件を目玉にする予定です。

そもそも大和都市管財事件は,単なる金融被害事件ではなく,大和都市管財という会社による組織ぐるみの詐欺事件と,これを半ば意図的に放置した監督官庁である近畿財務局の責任が問われた事件です。

この裁判では,当時,大蔵省にいた公務員の方が正義感をもって法廷で真実を証言したことが勝因の1つとなりました。
しかし,その公務員の方は,裁判中に国から口止めをされたそうですし,裁判が終わった現在,国による報復人事を受けることとなってしまいました。

一方,近畿財務局側の証人となった当時の関係者は,平然と事実と異なる証言をし,多くの人たちは,金融関連の企業・団体に天下りしています。

現在,国会でも天下りなどの公務員制度が問題になっていますが,これから出版する本でも,この公務員制度の暗部の1つをみなさんにお伝えして問題提起できればと思っています。

投稿者 吉岡 康博 | 2009年2月 1日 20:54

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吉岡 康博(よしおか やすひろ)
大阪弁護士会所属

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