投資被害110番を開催しました
以前にブログでもご紹介しました投資被害110番ですが,本日,大阪弁護士会で開催されました。
私は,消費者保護委員会の副委員長として,この110番の責任者だったので,1日中電話のある部屋に待機していました。
それ以外にも,消費者保護委員会の有志の弁護士11人に交代で待機していただきました。電話対応をされた弁護士の方々,そして担当をして下さった弁護士会の事務局の方,どうもお疲れ様でした。
この投資被害110番は,投資被害に遭われた(あるいはそうかも知れないと不安になっている)方からお電話をいただき,弁護士会が被害実態を調査するとともに,対応した弁護士が個別に相談に乗るというものです(もっとも,これは,実態調査がメインの目的ですので,実際に弁護士に依頼したいという方には,弁護士会による弁護士紹介の窓口をご紹介しています。)。
午前中にNHKの方が取材に来て下さり,お昼のニュースで紹介して下さったおかげで,午後からは電話が鳴り止まない状態が続きました。
現在,結果を集計しているところですが,昨今の金融危機を反映してか,投資信託に関する相談が多かったです。
中には,証券会社の外務員が投資経験の全くない高齢の女性に対して,数千万円単位で仕組み債を勧誘・購入させていた(すべて老後資金)というような事案もありました。
こんな事案は,到底自己責任を問えるものではありません。
私も何件か電話を受けさせていただきましたが,特に高齢者の方の悲痛なお話しには,聞いていて胸が痛くなるものがありました。
投稿者 吉岡 康博 | 2009年1月30日 22:13