無届社債券募集に対する課徴金納付命令勧告について
平成23年4月15日,鉱山開発会社と名乗るワールド・リソースコミュニケーションに対して,証券取引等監視委員会が課徴金納付命令を発出するよう勧告(勧告自体は内閣総理大臣と金融庁長官に対して行われます。)を行いました。
ワールド社は,元々アフリカントラスト,アフリカンパートナーの名前で高利をうたった自社の社債券の販売を行っており,高齢者を中心に勧誘していました。
同社には,本当に鉱山開発事業の実体があるのか,甚だ疑問なのですが,これまでに国民生活センターや消費者庁も実名を公表して消費者に対して注意喚起を行ってきたところです。
にもかかわらず,同社は,社債販売を続けていたようで,今回の勧告となりました。近日中に正式な処分が下されると思われます。
課徴金の金額は,1億9468万円と極めて高額です。
当面は,今後の動きを見守りたいと思います。
投稿者 吉岡 康博 | 2011年4月19日 22:19