CFD取引業者が逮捕されました
昨日(平成23年1月12日),大阪でCFD取引会社を経営していた者ら8名が大阪府警に逮捕されました。
元々彼らが経営していた会社のCFD取引については,もう2年以上前に私が立て続けに高齢の被害者の方々から相談を受けて示談交渉に当たったことがあります。
この事件は,CFD取引という投資取引をかたって高齢者からお金を集めたが,投資取引の実体はなかった(すなわち詐欺)というものです。
この間,新聞で色々と報道されたり,警察の強制捜査があったりして,「こんなことを続けていたら,早晩逮捕されるのでは。」と思っていました。
少し捜査に時間が掛かってしまったようですが,この8名が逮捕されたことにより,今後は,刑事裁判でこの事件の全貌が究明されることを切に願っています。
CFD取引という取引業自体は,平成23年1月1日から許可制に変わりまして,一定の要件を満たして国が許可しないと営業できなくなりましたので,今後は,CFD取引をかたって詐欺行為をすることは非常に難しくなったといえます。
ただ,悪質業者は今後も色々な手口を考え出して,私たちの前に現れることでしょう。
私たち1人1人がこのような悪質業者に騙されないように注意するのも大切ですが,それ以上に周りの人達(特に高齢の独り暮らしの方など)が騙されることがないよう,注意してあげることが必要です。
離れて暮らしている自分の家族は大丈夫だろうか,近所の独り暮らしのおばあちゃんは大丈夫だろうか,そして声をかけてあげること。今の時代には,このようなことが必要になっているのだと感じます。
投稿者 吉岡 康博 | 2011年1月13日 22:18