イスラエルへ行って来ました(3) カイザリア
テル・アビブ観光をした翌日の朝,イスラエルを車で縦断しようとレンタカーを借りました。
イスラエルにも,ハーツ,エイビスといった世界的に有名なレンタカー会社があり,簡単に車を借りることができます。
イスラエルで運転をするのは,日本で運転経験があればそれほど難しくありません。
左ハンドル・右側通行ですが,乗っていればすぐ慣れます。
街の中心部は一方通行が多いですが,細かい地図をハーツでもらっていたので,問題ありませんでした。
標識は,ヘブライ語とアラビア語で表記されています。どちらも私にとって理解不能ですが,ほとんどの標識には下の部分に英語表記がありますので,これも問題はありません。
私が借りたのは,日本製のレガシーでした。
これから4日間,このレガシーに頑張ってもらうことになります。
テル・アビブから高速道路に乗ってカイザリア(Caesarea)という遺跡に行きました。
カイザリアは,テル・アビブの北約40キロのところにある地中海に面した美しい遺跡です。
紀元前2世紀には港町として栄えていたそうですが,その後,ヘロデ王がアテネに匹敵する地中海の玄関口を作ろうと大規模な街を作り,当時のローマ皇帝カエサルの名にちなんでカイザリアと名付けられました。
遺跡の中は緑がいっぱいです。
海岸に沿って作られた贅沢な街で,当時,ここで優雅な暮らしをしたんだろうな,というのが想像できます。
この野外劇場は,現在も夏の間に使用されているそうです。
新約聖書によれば,使徒パウロがローマ宣教に旅立った基地だったそうです。
十字軍時代に要塞が建てられるなど繁栄したのですが,その後衰退し,街は放棄されました。
発掘・再建されるようになったのは,19世紀になってからだそうです。
時が止まって欲しい,と思うほど美しいところでした。
投稿者 吉岡 康博 | 2009年8月30日 20:45