バラードの皇帝(2)
4月28日の夜,大阪厚生年金会館で行われたシンスンフンのコンサートに行ってきました。
今回は,アコースティックな曲が多かったのですが,途中にアップテンポな曲もあり,私も夢中でペンライトを振りながら一緒に盛り上がっていました。
以前に比べると,私と同じくらいの年代の男性ファンも多くなっているような気がしました。
韓国では既に大スターだそうですが,日本でももっと人気が上昇するよう,引き続き応援したいと思います。
ところで,今回のコンサートでは,第1部と第2部の間にこんな感じの字幕が流れていました。
「あなたは犬派?猫派?
犬の気持ち
『ご飯もくれて,遊んでくれて,こんなにも可愛がってくれる。
やっぱりこの人は神様かも知れない。』
猫の気持ち
『ご飯もくれて,遊んでくれて,こんなにも可愛がってくれる。
やっぱり私は神様かもしれない。』」
犬,猫それぞれの気持ちがうまく表現されていて,会場は爆笑です。
そして,その後に流れた字幕が,
「私(シンスンフン)は,以前は猫でした。
コンサートで声援を受けて愛されることが,当然のように思っていました。
でも,年齢を重ねるうちに,犬のような気持ちに変わっていきました。
もちろん,みなさんは,今日は猫の気持ちで聞いて下さいね。」
「皇帝」と呼ばれるような大歌手がそんなことを考えるんだなぁ,とちょっと考えさせられました。
そういえば,私自身もこんな気持ちだったかも。
独立して今の事務所を作った当初,何もかも思い通りにうまく行った時期が少しありました。
それで,私は,偉そうにも「自分に実力があるからこんなにうまく行くんだ。」と思い込んでしまったことがあったのです。
もちろん,そんな時間はそう長く続かず,すぐに頭を打つことになるのですが,人間というものは,そういった苦い経験を重ね,それでも自分を支えてくれる周りの人たちに感謝の気持ちを持ち続けて頑張っていると,いつしか猫の気持ちから犬の気持ちに変わって行くのでしょうか。
やはり人間というのは,犬とも猫とも違った動物なんですね。
投稿者 吉岡 康博 | 2009年5月 1日 21:16