吉岡さんの弁護士日記

なにわ総合法律事務所の弁護士 吉岡 康博がつづる弁護士日記

東京へ出張に行ってきました(1)

昨日は,東京の日本弁護士連合会(日弁連)で消費者問題対策委員会がありました。
私は,この委員会の幹事をさせていただいているので,出席してきました。

日弁連の会館は,霞ヶ関にあります。
  ↓↓↓  日弁連のホームページはこちら  ↓↓↓
http://www.nichibenren.or.jp/

東京駅から霞ヶ関までは,地下鉄で2駅なのですが,私は,歩くことが好きなので,この日も皇居を歩いて行きました。
観光客の方々や,ジョギングをされている方がたくさんいらっしゃいました。朝の皇居は,東京の雑踏を感じさせることなく,仕事前にとても気持ちのいい空気を吸うことができました。

日弁連の消費者問題対策委員会では,様々な消費者問題に取り組んでいます。
私が所属している金融サービス部会では,金融商品にまつわる法制度やトラブルを取り扱っており,実際の投資被害の把握,法制度の研究・改善のための活動,各種監督官庁,団体との意見交換などを行なっています。

この日も金融サービスに関するいろいろな問題について議論をしました。
私が発表したのは,以下の2つです。

1 保険約款改正について
  昨年,保険法が改正されました。100年ぶりの全面改正ということで,各保険会社ともそれぞれ約款の改正作業を行なっています。生命保険,損害保険とも,私たちの生活にとってとても重要なものですので,私が所属している大阪弁護士会,日弁連では,契約者である消費者にとって不利な約款改正がなされないよう,金融庁や保険業界に対して働きかけたいと考えています。

2 民法(債権法)の改正について
  実は,民法の中の債権法も改正されようとしています。民法も明治時代に作られており,世の中の変動に合わせて少しずつ改正されてきましたが,今回,全面改正すべきでだとして,学者の先生方を中心に現在議論が進められています。
  現在,私もこの改正の動きについて勉強中ですが,どうやらヨーロッパ(EU)の法律を参考に世界の最先端を行くような民法を作ろうとしているようです。
  ただ,ヨーロッパと日本とでは,社会も国民性も大きく違いますし,法制度も異なります。日本の現実の社会やこれまでの日本の判例をきちんと踏まえることなく,私たちの生活にとって大切な民法が一般消費者に不利益に改正されることのないよう,弁護士としてきちんと研究・活動したいと思っています。

投稿者 吉岡 康博 | 2009年1月30日 17:52

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吉岡 康博(よしおか やすひろ)
大阪弁護士会所属

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