全国証券問題研究会金沢大会に参加しました
平成30年3月2日,3日と金沢市で第57回全国証券問題研究会が開催されました。
今回のテーマは,昨年司法研修所が発表した司法研究報告書「デリバティブ(金融派生商品)の仕組み及び関係訴訟の諸問題」という論文についての検討です。
デリバティブ(金融派生商品)。。。
私がこの言葉を初めて聞いたのは,1998年の司法修習の時のこと。
当時,とある弁護士の先生が「君らはデリバティブのことを勉強しているか。」と言われて,私を含む司法修習生の誰もがポカーンとしていたのを記憶しています。
あれから20年近くが経過し,デリバティブは様々な問題も引き起こしました。
裁判も多数提起されました。
私もそれなりにデリバティブを研究しましたが,未だによく分からない部分がたくさんあります。
今回の研究会では,デリバティブの仕組みや法的問題点に詳しい学者の先生を2人お招きして,講演して頂くとともに,パネルディスカッションが行われました。
最後は,黒沼教授,渡辺教授と大阪証券問題研究会の弁護士がパネルディスカッションを行いました。
今回の一番の収穫は,デリバティブをよく分かっていないのは私だけではなく,司法研究報告書を執筆した裁判官も実はよく分かっていないのではないかということ。
裁判官も人間ですから,司法研修所が作った資料にも明確に間違った記載があったり,解釈上問題のある記載があったりするのですが,その辺りの具体的なポイントがよく分かりました!
さて番外編。
金沢に金沢カレーというものがあることを初めて知りました。
カレー好きの私は,当然,金曜の昼食は金沢カレー。
黒っぽいルーとキャベツのみじん切り,とんかつが特徴です。
なかなか美味。
投稿者 吉岡 康博 | 2018年3月 6日 20:33