投資被害の相談を受けて・・・
1月に入ってから,未公開株とロコロンドン系の被害者からのご相談をいくつか受けました。
私が弁護士になりたてのころは,相談を受けるのは先物取引被害や証券被害がほとんどで,先輩弁護士の先生方にご指導いただきながら,被害救済の仕方を学んできました。
とりわけ当時は,高齢者を中心に高額の資金を預託させ,頻繁売買を行うなどして短期間で老後資金を失わせる「客殺し」のやり方に怒りを覚え,「何とかしてこのような被害がなくなってほしい。」と思いながら,投資被害に取り組んできました。
ところが,最近は,少し事情が変わってきています。
数年前から関係法令の改正により規制が強化され,たしかに商品先物業者によるあからさまな客殺し商法のようなものは減ったように感じます。
代わりに未公開株やロコロンドンなどの無登録の違法業者が明らかに増えています。
これらの業者が行っている取引は,違法・詐欺的なものです。
株や投資信託であれば,値上がりして儲かる可能性もありますが,これらの業者は,100%客が損をするように仕向けます。いわば,顧客が絶対に勝てないイカサマ賭博場に引き込むようなものです。
彼らは,会社を維持するのが目的ではないので,被害が大きくなってきたら会社を潰して逃げます。あるいは,会社名を変更してこれまでと同様の詐欺的な営業活動を行うところも少なくありません。
被害者として狙われているのは,70代,80代の高齢者ばかりです。
被害の手口も日々巧妙化・悪質化しています。
私から見ればおじいちゃん,おばあちゃんのような方々が,真面目にコツコツと老後資金を堅実に貯めてきながら,なぜこの年齢になって,こんなひどい被害に遭わされなければならないのかと思うと,怒りを通り越してやりきれない気持ちになります。
一日も早く,このような被害がなくなる日が来ることを願っています。
投稿者 吉岡 康博 | 2009年1月16日 17:45
